再び会いに行ってきた 小金井公園のスハフ32
思いがけず早くに都立小金井公園再訪問の機会を得てスハフ32に会ってきた。さすがに雨による汚れ・窓の曇りが目立ってきているが、まる3年経った屋外静態保存車両としては状態は良いと思う。(画像クリックで拡大)

タムロンA16 24mm f8 1/100秒 ISO100 WB太陽光 PSスタンダード トリミング
車体中央の下草はいかんともしがたくご容赦願いたい
スハフ32 2146。1935年3月30日、梅鉢鐵工所(大阪府堺市。後に『梅鉢車輛』→『帝國車輛工業』→『東急車輛製造大阪製作所』)にて当初形式番号スハフ34447として落成、東鉄局配置。1941年形式称号改正によりスハフ32 146となる。後に電気暖房改造工事を受けスハフ32 2146となる(日付不明だが1962年頃と推定)。1951年大宮工場にて更新修繕、1972年6月長野工場にて最後の全般検査を経て1974年10月12日廃車。最終所属は「西イイ」東京西鉄道管理局飯田町客貨車区。(参考資料:鉄道ピクトリアル2006年5月号)

タムロンA16 17mm f5.6 1/100秒 ISO400 WB太陽光 PSスタンダード
座席下の暖房装置が電暖改造車の証。遮光用のヨロイ戸は取り外されているのか見あたらず
前記事でも書いたように、オハ35系が普及しだした後でも北海道ではスハ32系の増備が続いたため、最もポピュラーな客車として見かけることが多かった。1mの広窓より狭窓のほうが酷寒地仕様に向いているというのが表向きの理由だが、よくよく考えると窓の高さは同じなので、ボックスシート1区画を基準に考えると600mmが2枚あるスハ32系のほうが結果的に窓面積が広く、断熱には向かないような気もする。
真ん中に桟があるとはいえ、上記のように1区画あたり20cmも窓が横に大きいので、採光はオハ35・スハ43(正確には北海道向けのスハ45)などよりも良く明るかった印象がある。また、必ずしも家族・知人だけでボックスを占有できない場合に、それぞれ個別に近い方の窓の開・閉や巻き上げカーテンの上げ下げが可能であり、「見晴らし」という1点を除くと、狭窓のほうが優れているとさえ思っている。

タムロンA16 24mm f8 1/30秒 ISO100 WB太陽光 PSスタンダード トリミング
履いている台車はTR23でオハ35と基本的には同じもの。管理人は正直、乗っただけでTR23とオハ62の履くTR11、そしてスハ43の履くTR47の区別が付くかと言われるといささか自信がない。内装がそれぞれ違うので先入観でわかってしまうが、スハ43のTR47をTR23に振り替えたオハ47に乗って「スハ43より乗り心地が悪い」と判定できるかどうか、今となっては確かめようもないが、線路の状態の方がより乗り心地に影響するのでたぶんわからないだろう。
ドアエンジン未装備、黄害(つまり糞便垂れ流しのこと)の問題から、今後も特殊なイベント以外ではJR本線を走ることはないであろう旧型一般客車。それらをすべて解決した50系客車でさえ既に引退してしまった現在、残るは大井川鉄道くらいなものかもしれない。本当になくなってしまう前に乗っておきたいものだ。
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